健康コラム
2026-08-28
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慢性的な肩の痛みや猫背に関係する前鋸筋
前鋸筋は脇の下に、のこぎり状に付着している筋肉で
肩甲骨の安定性やパンチのような前に押し出す動きや
腕を上に上げる動作を周りの筋肉と協調して働きます。
猫背の問題や慢性的な首や肩の痛みにも関係しているため
この筋肉のチェックは重要と言えます。
この筋肉は上部の繊維と中部下部の繊維で特徴が異なります。
上部繊維は緊張しやすくここが緊張すると
後ろから肩甲骨の位置をチェックした際に高さが異なります。
上部繊維にはストレッチや緩める手技が有効です。
中部下部繊維は弱化しやすく四つん這いになった時に
肩甲骨が浮いて見える翼状肩甲という状態になり
肩甲骨の不安定性を示唆します。
この場合は中部下部を意識的にエクササイズする必要があります。
しかし、野球の投手のオーバーユースの場合はエクササイズでなく
前鋸筋を支配する「長胸神経」の滑走性の改善や前鋸筋上部繊維や
神経の走行上にも関係する斜角筋(首の筋肉)や小胸筋(大胸筋の奥)を
緩める別のアプローチが必要になります。
前鋸筋の上部繊維をセルフケアで緩めるには
ヨガのドゥビコナ・アーサナ(二角のポーズ)というポーズが有効で
「前鋸筋上部・前胸部・頸胸移行部」の過緊張を解放するのに
非常に優れたポーズです。
- 前鋸筋上部・小胸筋・大胸筋の同時伸張
重力を利用して組んだ腕を頭上後方へ倒すことで、
肩甲骨の完全な内転・下制と胸郭の拡張が強制され、
投球で短縮しやすい前面組織が一気に引き伸ばされます。 - 長胸神経・腕神経叢の除圧
腕が後方に引き上げられることで鎖骨下〜胸郭前面の
スペースが広がり、神経への圧迫ストレスが解放されます。 - 呼吸器・胸郭の拡張
前屈位でありながら胸郭前面〜肋間筋が外力(腕の自重)に
よって広げられるため、吸気時の横隔膜・胸郭の拡張性が
向上し、呼吸機能の改善につながります。
投手のコンディショニングやリハビリ初期においても、
過剰な負荷をかけずに胸郭・肩甲帯の緊張を解く
セルフケアとして非常に理にかなっています。